色奈さんは止まれない

生きてるだけで必死

それでもやめられない

 

 

上っ面の良い人間だという自覚は昔からある。

 

と、言うよりは相手に嫌われないように努力する癖が昔からしみついて、それがなかなか取れない。誰かに嫌われても自分を貫くなんて、私には到底できない、

 

同性には「うざく思われないように」

異性に対しては「馬鹿ない女に見られないように」

 

男は馬鹿とブスに厳しいと聞いたことがあるし、女はサークルから省かれるとそこは地獄へ早変わり。

 

 

「ご飯とかどう?」

「勘違いしちゃうなあ」

「おれじゃだめなの?」

 

云われてきた言葉の数々は、まるで人気があるんじゃないかと錯覚してしまうから本当にやめてほしい。好かれたいから笑ってるんじゃない、嫌われたくないから必死なんだよ。

 

たった一人の人に心から愛されているといのに、本当に私は臆病で、ずるくて、情けない女。せめて芯のある女でいたかった。

 

ふらふら、長いものに巻かれて、争いもひずみもなくなだらかな道を淡々と過ごしているから、私はイイ女にはなれないんだろうな。

 

ああくそ、又こうやって自分の首を絞める。

 

分かってるんだよそんなこと。